育児の中でも重要な一人でトイレができるようにする「トイレトレーニング」。
我が家ではすでにトレーニングを終えた5歳の子と、今まさに始めたばかりの2歳の子がいます。
実際のトイレトレーニングを行った経験から、いつからはじめるかや方法、進め方、コツ、失敗談などをご紹介したいと思います。
もくじ
トイレトレーニングとは?
トイレトレーニングは子どもが自分の尿意や便意を感じ取って、自分自身でトイレに行き排泄できるようになるための練習のことです。
一朝一夕でできるものではなく、少しずつ段階を経て一人でトイレができるようになることを目指します。
トレーニングと言っても練習!練習!というのではなく、トイレを自分でできるようになる意識付けを日常からしていくようなイメージです。
イライラしない!トイレトレーニングは気長に
正直、トイレトレーニングの道のりは長いです。失敗することも多々あります。(我が家の失敗談もこのブログにて紹介しています)
気をつけたいのは、失敗したとしてもキツく叱らないことです。叱ったところで何かが変わるわけでもなく、私たち親も含め誰しも最初はできなかったわけですし。
とは言っても、実際に失敗が続くとイライラしてしまうこともあるかもしれません。。そんなときは我が家の失敗談などを見て「こんな失敗もあるんだ…」と思って落ち着いてください。笑
今も世界中の子どもや親たちが同じようにがんばっています。
何歳のいつ頃の時期からはじめるのが良い?
トイレトレーニングの始めるタイミングはいつなのか、2人子どもの育児を通してわかったのは結局「人それぞれ、個人差あり」ということです。たった2人の子であっても成長具合は全然違いました。
その中で感じたトイレトレーニングを始めるのに適した年齢、時期、タイミングの目安をまとめてみました。
トイレトレーニングを始めるのに適した年齢
保育園であれば2歳児クラス(4月1日の時点で2歳になっているクラス)では、トイレトレーニングを始めているようです。そして3歳児クラスに上がる頃には、トイレトレーニングを終えている子の割合も結構増えているようでした。
早い家庭では2歳になる前くらいに始めたりもするようですが、年齢や月齢というよりも、一人でしっかり歩けて、立ったり座ったりが安定してできて、簡単な意思疎通ならできる、という成長度の方を意識した方が良いのではないかと思います。
保育園の例のように2〜3歳くらいが多いようですが、焦る必要はなく、成長を見ながらですね。
トイレトレーニングを始めるのに適した時期
一年のうち、トイレトレーニングを始める時期として多いのは4月前後の春が多いようです。これも保育園や幼稚園の進級などのタイミングだからだと思います。
始めるのに適した時期があるとしたら、服装が厚着になる秋冬よりも、薄着が多くなる春から夏にかけてがオススメです。
トレーニング開始時は当然のごとく失敗しやすいため服も汚れてしまうことが多く、厚着の時期だと洗濯物の量も増えますし、外出時に持参する替えの服もかさばるので、薄着の季節に始めるのが良いと思います。
子どもの成長に合わせるのがベストなため、季節や時期は参考程度ですが、冬はおもらしで濡れたときに身体が冷えたりもしますので、冬は避けて春の暖かくなるのを待っても良いと思います。
トイレトレーニングを始めるタイミングの目安
上に挙げた年齢や時期の目安は、それはあくまでも親の都合だと思います。
適した年齢のところでも書きましたが、成長に合わせたタイミングがあり、子ども自身の成長がトイレトレーニングの準備ができていることが最適なタイミングだと思います。
その成長の目安は下記のような感じでしょうか。
<トイレトレーニング開始目安のチェック項目>
- しっかり歩ける
→数センチのちょっとした段差なども自分で上り下りできた方が良いです - しっかり座れる
→イスに一人で座ることはもちろん、公園の遊具などに安定してまたがったりできる方が良いです - ちょっとした意思疎通ならできる
→何か問いかけたときに「うん」「いや」「いらない」などを簡単に言葉で返せる感じです - ちょっとした自分の要求を伝えられる
→「ちょうだい」「だっこ」など簡単にでも言葉で要求を言える感じです - おしっこの間隔が長い
→膀胱が発達とともにオムツでのおしっこの間隔が2〜3時間以上空くようになるのが目安です
歩ける、座れる、膀胱が発達しおしっこの間隔が長くなる、という身体的な成長とともに、簡単な意思疎通できたり要望を伝えることができるという精神的な成長も目安となると思います。
歩けるし、オムツでおしっこもあまりしなくなったといっても、精神面が幼いままではトレーニングがなかなか進まないと思いますので、身体の成長だけでなく精神面の成長も待った方が子どもにとっても大人にとってもストレスになりにくいと思います。
トイレトレーニングの方法と進め方
我が家の場合はトイレトレーニングといっても特別に何かを参考にしたりはあまりしておらず、子どもの成長を見ながら様々なグッズを試したりしていく中で、その子にあった進め方を見つけていった感じでした。
ですので、これがベスト!という方法ではなく、我が家のそれも長女の場合はこんな感じで進めたという事例に近いですが、参考までにご紹介いたします。
方法と進め方
1. トイレの絵本や番組を見せる(トイレや排泄の存在を教える)
おしっこやうんちという存在と、トイレと言う場所があることをなんとなくでも意識付けることと興味を持たせることからはじめました。NHKの幼児向け教育番組などでもありますし、絵本などでも良いと思います。最近ならスマホやタブレットのアプリなどでもあります。
2. おしっこなどが出たか聞く(自分の排泄を認識させる)
一緒にいるときは1〜2時間に一回くらいの間隔で「おしっこ出た?」「うんち出た?」と声をかけるようにして、オムツの中を確認するようにします。そして出ていた場合は「おしっこ出てるね」と声をかけてオムツ交換をして、排泄していることを認識させるように心がけます。そのうちに「出たー」「いやー」などオムツが気持ち悪い状態になっていることを伝えてくれるようになってきます。
3. おまるや補助便座に座らせる
最初は夜寝る前にだけおまるや補助便座に座らせるようにします。おしっこなどが出なくてもOKです。
慣れてきたら朝起きたときや昼寝から起きたとき、さらに慣れたら出かける前や食事の前などと回数を増やしていきます。はじめのうちはおしっこもうんちもしませんが、根気よく続けます。そのうちにおしっこが出たりしたときに「おしっこ出たねー!」のように褒めてあげることを繰り返します。
※おまると補助便座がどちらが良いかや使い方などは別のブログにまとめましたので、そちらもご参考ください。
4. トレーニングパンツを履かせる
おまるや補助便座でのおしっこの成功が増えてきたら、トイレトレーニング用のパンツを日中の活動時間帯だけでも履かせるようにします。オムツと比べてトレーニングパンツはおしっこなどを吸収しないため気持ち悪い感じが強く、トイレでおしっこをしようという気持ちが高まっていきます。
5. ことあるごとに声をかける
自宅であろうと外出先であろうと、ことあるごとに声をかけてトイレに連れて行きます。トレーニングパンツの状態ではお漏らしすると服も濡れてしまうこともあるという大人の事情もあります…。出ないことがあっても、繰り返すうちにトイレで出来たときには褒めてあげます。これを何度もやり続けることで「おしっこやうんちはトイレでするもの」というのを理解し当たり前のものとしてトイレに行くようになります。
6. おねしょ対策
トイレトレーニングが成功しトイレで排泄ができるようになっても、寝ている時のおねしょはしてしまいます。毎晩寝る前に必ずトイレに行くように声をかけることや、夜中に起きたときにはトイレに連れて行くなどをして、おねしょの頻度を減らすようにしていきます。
膀胱の発達とともにおねしょも減っていくようですが、寝る前にトイレへ行くなどを習慣化させて、おねしょから早く卒業できるように手伝ってあげましょう。
トイレトレーニングのコツ
トイレトレーニングのコツはなんと言ってもコミュニケーションです。
とにかく声をかけ続けることです。
尿意に気づいて自分でトイレに行くと言えるようになったとしても、遊んだりしているときなどは気づかないことなどがあります。遊ぶ前や途中の休憩中には必ずトイレに行くように声をかけることが大切です。
また、最近はショッピングモールや大型スーパーなどにはキッズトイレが設置されていることがあり、子どもはキッズトイレは割と喜んで自分から行ってくれたりしますので、子どもが行きたくなるトイレがある場所などを利用してトイレに行くことを習慣化させたりすると良いでしょう。
外出先でキッズトイレがない場合は多目的トイレなどを利用し、子どもと一緒に入ってあげて、便座が高く手すりにも届かない時は手を持ってあげたり、お尻を拭いてあげたりと、特にトイレを使い始めて最初の頃はできるだけ手を貸してでもトイレを使うことが当たり前になるようにしましょう。
グッズ、アイテム紹介
我が家の場合はトイレトレーニングに以下のようなグッズを利用しました(現在も利用しています)。すべてを一気に準備する必要はなく、進み具合に応じて用意していく感じです。
トレーニングパンツ | オムツから普通のパンツへの移行期間に使用 |
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おまる | 便器で用を足すということを覚えるために使用 |
補助便座 | トイレで用を足すということを覚えるために使用 |
踏み台 | トイレの便座の高さ調整のために使用 |
除菌スプレー | おまるや補助便座、踏み台などの掃除・消毒に使用 |
おねしょシーツ | 寝ている時のおねしょ対策に使用 |
おねしょズボン | 寝ている時のおねしょ対策に使用 |
シール&台紙 | トレーニングを楽しく進めるために、出来たときのごほうびとして使用 |
上記のグッズのオススメ度合いや有効な使い方などはこちらのトイレトレーニングのグッズ紹介のブログ記事にまとめましたのでそちらもご覧ください。
我が家のトイレトレーニング失敗談
トイレトレーニングには失敗がつきもの…というか毎日失敗の繰り返しです。忙しい時などにお漏らしをされてしまってイライラしたり、なかなか進まないことに悩んだり焦ったり、色々とあると思います。
我が家も親子ともにたくさんの失敗を経験しました。その失敗談をご紹介しますので「ウチだけじゃないんだ」と安心してもらったり、「こんな風にならないようにしよう」という参考になればと思います。
トレーニングを始めたばかりの頃は失敗が当たり前なので「失敗」という気にはならず、むしろある程度できるようになってからこそ失敗がはじまります。
「おしっこ出ない」と言ってお漏らし
「おしっこ出ない?ほんとに大丈夫?」と聞いて、「出ない」と答えたにも関わらずそのすぐ後にお漏らし…。これは割とよくある失敗で、これも怒ってしまいそうになりますが、大丈夫かどうかを聞くのではなく、とりあえずトイレに連れて行くべきです。
「出ない」と言っててもトイレに連れて行ってみると普通におしっこが出ることはよくあります。子どもはウソをついているというわけではなく、目先のことに夢中になっているときにはまだ尿意などに気づかないこともしばしばあります。
「トイレ行ってくる!」と言って、間に合わずびしょ濡れ
自分でトイレに行けるようになって安心ししはじめた頃によくあるのですが、トイレに行くと言ってトイレに着く前に漏らしてしまったり、トイレでズボンを脱いだりしている間に出てしまったりなどがあります。
これはもうどうしようもないので、自分の意志で行くと決めて行ったことは褒めてあげて、「次からはもっと早く行こうね」と声をかけてあげるしかありません。
キッズパークで夢中で遊んでいてお漏らし
これが今までで一番悲惨だった失敗で、屋内のキッズパークで遊んでいる最中にお漏らししてしまいました。。
屋内のため床や遊具がびしょ濡れで、それに気づいたときには頭が真っ白でその後すぐに持参していたタオルなどで必死に拭きました。。でもそれでは到底清潔とは言えず、すぐにスタッフの人がやってきて、周囲を閉鎖して清掃と消毒をしはじめてくれました。
有料キッズパークで利用時間はまだまだ残っていましたが、周囲の保護者の方々からの冷たい視線が刺さりすぎ、当然すぐに施設を出ました。。
この時は施設に入る前にトイレに行くように声をかけ忘れたことが失敗でした。また、だいぶトイレトレーニングも長くなっており、外出時にお漏らしすることもほとんどなかったので替えの服なども用意していなかったのも問題でした。
慣れてきたときほど注意と準備を怠らないようにしましょう。
実際にやってみてわかったトイレトレーニングQ&A
トイレトレーニングを数年間かけてやってみてわかったことをまとめました。
何歳で始めて何歳で出来るようになる?
うちの長女の場合は2歳頃から始めて、4歳になる頃には自分一人でトイレに行けるようになりました。ただ、自宅で一人でトイレに行けるようになったとしても外出先では勝手が違うので付き添います。
始める時期はそれぞれですが、だいたい4〜5歳くらいには終えていることが多いようです。5歳になった今でも稀に失敗はしますが…。
また、5歳を過ぎておねしょを繰り返す場合、それは「おねしょ」ではなく「夜尿症」という病気の一種になるようです。
おまると補助便座はどっちがいい?
我が家の場合はどちらも使いました。おまるでおしっこが出来るようになってから、補助便座を使ってトイレでするようにしました。
おまると補助便座の使い方や使い分けなどについてはこちらのブログにまとめましたのでご覧ください。
踏み台は必要?
あった方が良いと思います。ある程度一人で出来るようになったときに自宅なら踏み台があると付き添わなくても良くなります。
踏み台を自作したり、階段タイプのものなど色々ありますが、我が家で使って使いやすいタイプのものなどはこちらのブログで紹介しています。
おしっこなどを自分から言わないときはどうすればいい?
遊びたいときには自分から言わなかったりしますが、それは言わないというよりそもそも尿意に気づいていない時がほとんどのような気がします。
ウソをついているわけではありませんので、叱ったりするのではなく、できるだけたくさん声をかけてあげることと、定期的にトイレへ連れて行くことを心がけたほうが良いです。
なかなか進まない、逆戻りする
トイレトレーニングのステップがなかなか思うように進まないことや、ある程度出来てきていたのにまたお漏らしするように逆戻りしてしまうことなどがありますが、叱ったり怒っても逆効果です。
辛抱強くそのステップを続けるか、場合によっては声掛けの方法を変えてみたり、使っているトイレトレーニングの道具を変えてみるのも良いかもしれません。我が家の場合は補助便座でうまく行かなかったのでおまるに変更したりしました。
うんちだけ出来ない
おしっこは上手にトイレに行けるようになってもうんちだけは上手くできないときがあります。うんちの場合はトイレでがんばって力んだり、おしりを拭いたりとやることが多く慣れるのに時間がかかります。
我が家の場合もうんちの場合は最初は両手を持ってあげて便器に落ちないようにして、力むことに集中できるようにしてあげていました。そしておしりも拭いてあげていました。
そのうち自分でできるようになり、お尻を拭くときにだけ呼ばれるようになり、最終的には自分で拭けるようになりました。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
トイレトレーニングで大切なのは、時間がかかることを覚悟して気長に考えて、声がけなどのコミュニケーションをたくさん取り、失敗しても怒らない、成功したら褒めてあげるを根気良く続けることです。
これからトイレトレーニングをはじめるというお子さんや保護者の方も、すでにはじめていてなかなか思うように進まないという方も、何か参考になれば幸いです。
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