我が家には2人の子どもがおり、お宮参り(百日祝い・お食い初め)写真を写真館で撮影し、下の子はスタジオアリスでの撮影でした。
二人の子どもの2回の撮影を通して、料金、着物やスーツなどの服装、いつ撮るべきか、スタジオマリオとの比較や、出張撮影についてなど、実際にお宮参り写真を撮ってみてわかったことをまとめました。
※スタジオアリスは撮影風景を撮影した動画や画像などをWebにアップすることを禁止していますので、撮影風景の写真は掲載しておりません
お宮参りとは
お宮参りは赤ちゃんの健やかな成長を祈る儀式であり、時期などは各地域で微妙に異なるようですが、生後1ヵ月ほどの時期に行うことが多いようです。
地域によって時期が違うのは、特に冬の気候が厳しい地域などでは時期をずらしたりするためのようですが、いつまでに行わなければならないと言う日取りなどはなく、ご両親や参加される方や方の都合で日程を調整することが一般的なようです。
お宮参りする神社は、自宅の近くの神社や、安産祈願などでお世話になった神社、その他には
お宮参りで人気のある神社など、これもご両親や参加される方の都合や希望で決めることが多いようです。
ご家庭によっては地域のしきたりに則って生後1ヶ月後に、地域の決められた神社で行うというしっかりした決めごとなどがあるかもしれません。
百日祝い、お食い初めとの違い
百日祝いはその名の通り生後100日を祝うことですが、その時期がちょうど乳歯が生え始める時期であるため、百日を祝う儀式を行うことがお食い初めと呼ばれています。
お食い初めは「その子が食べ物に困ることなく健やかに過ごせるように」という意味を込めて行う儀式です。平安時代の儀式が由来となっている歴史の長い儀式で、食器や祝い膳などの取り決めがあり、正式には男女で食器が違うなどがあります。
お食い初めの儀式自体は祝い膳の食べ物を口にちょんちょんとつけてあげるような感じで、あとは家族や親族での食事会のようなものです。
神社へ行く必要はなく、ご自宅や旅館、料亭などで行うのがお食い初めです。
皇室の儀式にもお宮参りとお食い初めがあります
一般のお宮参りあたる儀式は皇室にもあり、それが賢所皇霊殿神殿に謁するの儀(かしこどころこうれいでんしんでんにえっするのぎ)です。そして、お喰い初めにあたるのが、お箸初めの儀(おはしぞめのぎ)です。
賢所皇霊殿神殿に謁するの儀(かしこどころこうれいでんしんでんにえっするのぎ)
誕生後50日目に賢所、皇霊殿、神殿の宮中三殿を、子が初めて参拝する儀式。一般における「お宮参り」。
お箸初めの儀(おはしぞめのぎ)
誕生後100 – 120日目に子の健やかな成長を願い、新しい椀や箸などの膳に小豆の御粥を用意し、それを子に食べさせる儀式。しかし実際には食べる真似だけである。一般における「お食い初め」。
お宮参りにあたる「賢所皇霊殿神殿に謁するの儀」は誕生後50日目とのことですが、実際は体調や気候、その他スケジュールを見て50日目以降に行われることがほとんどのようです。
敬宮愛子さまのときはご誕生後103日目、秋篠宮悠仁さまはご誕生後70日目でした。
写真撮影について
お宮参りは赤ちゃんが誕生して最初のイベントであるため、記念写真を残したいところです。
お宮参りの写真の撮影方法としては、お参り中に自分たちで撮る他に、スタジオアリスやスタジオマリオなどの子ども写真館、町の写真館などのスタジオで撮影することなどが多いです。
自分たちで撮影するだけなら費用はかかりませんが、あえて料金を払ってスタジオで撮影する場合のメリットとしては、お参り当日ではなく別の日に落ち着いて撮影できることや、衣装レンタルや着付けやヘアメイクのサービスがあったりして手ぶらで行けたりすることです。何よりも写真の仕上がりが全然違います。
最近ではリーズナブルな価格で出張撮影を行ってくれるサービスがありますので、お参りの出張撮影にそれらを利用するのもオススメです。
お宮参り、百日祝い(お食い初め)を1度で済ませました
我が家の場合は、子ども二人ともに、百日祝いとお食い初めとお宮参りをほぼ1度で済ませるというちょっと変則的なやり方で行いました。百日祝いも兼ねていたため時期もお宮参りとしてはかなり遅い生後100日に近い約3ヶ月後くらいに行いました。
1度で済ませた理由
というのも、私達家族は都内在住ですが、お宮参りの神社は祖父母のいる地元で行いました。そのため何度も新幹線に乗って帰省するのも大変だったからです。その他の理由として、生後1ヶ月後の頃がちょうど真冬の時期で寒すぎるということもあったため、百日祝いと同じにすることにしました。
そもそも百日祝い(お食い初め)はお宮参りのように神社へ行く必要のない行事ですので、1度で済ませることの気がかりとしては単純に「お宮参りの時期としてはかなり遅めである」ということくらいでしょうか。
こういった行事、儀式を効率的に済ませることを良く思われない方もいらっしゃるかもしれませんが、我が家の子どもたちはそれでも元気に過ごせておりますし、同じようにされているご家庭も結構多いみたいです。
お宮参り写真をスタジオアリスで撮影しました
我が家ではこれまでに長女の七五三撮影や、マタニティフォトの撮影でスタジオアリスを利用してきましたので次女のお宮参り写真もスタジオアリスで撮影しました。
上記にも書いたようにお宮参りと言うよりも百日祝い(お食い初め)での撮影でした。
スタジオアリスとは
スタジオアリスは子ども専門写真館の最大手です。
全国に500店舗以上あり、ショッピングセンターなどにテナントとして入っているのを1度はポップなデザインの「Studio Alice」ロゴ見たことがあるのではないでしょうか。
私自身も子どもができるまでは「何となく名前を聞いたことがある」という程度の認識でしたが、子供ができたことで「子ども専門写真館」だということを知りました。
スタジオアリス公式WEBサイト
https://www.studio-alice.co.jp/
撮影時の流れ
お参り当日とは別日での撮影でしたので朝早くなど急ぐ必要はありませんでした。土日の午前中は混雑すると聞いていたので日曜の夕方での撮影予約をしておきました。
スタジオアリスでは撮影は赤ちゃん1人でも家族で撮っても料金に変わりはないため、赤ちゃん1人の撮影と、上の子を交えた姉妹での撮影をしました。
撮影時の流れは以下のような感じでした。
- 受付を済ませ、用意されていたロッカーに荷物を預ける
- お姉ちゃんのヘアスタイルをカタログから選ぶ
- お姉ちゃんの着付け&ヘアセット
- 撮影(6〜7のシチュエーションで撮影)
- 休憩&待ち時間
- 写真&商品選び
- 支払い
受付から撮影をして支払い完了まで2時間半くらいでした。
赤ちゃんだけの撮影なら着付けやヘアセットの時間が不要なためもう少し短く済んだかもしれません。
撮影の費用や写真商品の値段
スタジオアリスには、お宮参り(ニューボーンフォト)と百日祝い(お食い初め)のそれぞれの撮影メニューがあります。
スタジオアリスの料金は、撮影料金(3,000円)+写真商品料金 となります。
お宮参りや百日祝いに向けの「ベビコレ」という撮影と複数の商品がセットになったセットメニューがありますが、27,000円〜と結構高額です…(そういうこともあり我が家はお宮参り写真ではなく百日祝い写真だけにしました)
スタジオアリスでのお宮参り撮影の特典やメリットとしては、お祝い着を無料レンタルすることができ、撮影後にそれを着てお宮参りに行くことができることです。百日祝い(お食い初め)撮影の場合はお食い初め用の撮影道具(食器や本物のようなお祝い膳の料理)などを使った撮影もできます。自分たちで用意する必要がありません。
実際にかかった費用
セットプラン(27,000円〜)は高かったため、我が家ではセットプランは利用しませんでした。
撮影&購入は以下のような内訳でした。※金額は税別です
- 撮影 3,000円
- 増えデジアルバム 8,800円(長女とは別に新しくアルバムを購入)
- 増えデジアルバム台紙 6,900円
- シールプリント4 3,980円(写真4枚)※Web限定商品
- フォトマグネットシート 1,300円(→事前予約の特典で無料)
- ポストカード(予約特典)
アルバム用以外に小物商品をたくさん購入していますが、その理由は下記の裏技のためです。
<撮影写真の撮影データを格安で入手する裏技>
スタジオアリスで撮影した写真を画像データとして購入するには1枚5,000円と高額なのです
しかし、スタジオアリスでは「購入した写真」であれば、1年後に画像データとしてまとめて500円で購入できるサービスというものがあります。これを利用することで、お得に画像データを入手できます。
「購入した写真」とは、どんな商品でも良いので購入さえしてれば良いので、台紙やプリントのような数千円する高価な商品じゃなくても良いです。シールなど1,000円前後の写真小物とかでも大丈夫です。
これまでに七五三撮影やマタニティフォト撮影などのときにこの方法を使って撮影から1年後に画像データを500円で購入し、スマホに入れたり、両親にシェアしたりしています。
スタジオアリスの良い点、イマイチな点
過去に七五三撮影の時に感じましたがこども写真館とうたっているだけあり、スタッフの方々が子どもの撮影にとても慣れています。そのためスタジオアリスのリピーターとなっています。
自分が知る限り、スタッフはすべて女性のようです。
上の子の撮影の時に痛感しましたが、お宮参り写真や百日祝い(お食い初め)写真は赤ちゃんにとっては未知の出来事が多すぎて泣いてしまうことが多いです…あやして笑顔にしたり、カメラ目線にするのが本当に大変です。それでも、子どもをとても上手に笑顔に持っていき、僅かな瞬間を逃さずに撮影するカメラマンさんと、スムーズに撮影が行えるようにテキパキと動くアシスタントさんのコンビネーションが見事です。
すごいなぁと感心して見てしまいます。
不満な点があるとしたら、やっぱりお値段ですね…しかし撮影中のお仕事っぷりと出来上がった写真を見れば、お値段も納得の部分はあります。
あとはもう少し商品購入のシステムがわかりやすくなってくれると嬉しいかなと思います。
写真の仕上がりには大変満足しています!
スタジオマリオとの比較
スタジオアリスと同じような写真スタジオとして、スタジオマリオがあります。
全国にある店舗数はスタジオアリスの方が少し多いようですが、スタジオマリオもかなりの店舗数で創業はスタジオアリスよりも古いようです。
お参り用の着物無料レンタルサービスや家族と一緒に撮影できたりする点、価格帯などもスタジオアリスとほぼ同じような感じで、まわりの評判も結構良いため、下の娘の七五三の時にはスタジオマリオも比較検討しようかと思っています。
<追記>
スタジオマリオでも撮影してみました!スタジオマリオ撮影時の感想や料金などをまとめましたので参考までにご覧ください。
お宮参り写真を撮ってみてわかったこと
お宮参りの写真撮影をしてみてわかったことをまとめてみます。
町の写真館よりスタジオアリスの方が良かった
実は我が家では、長女の最初の写真撮影を地元の町の写真館でやりました。そしてそれがものすごく大変でした。。。
町の写真館で撮ってもらった写真もとてもキレイに撮れていてよかったのですが、おじさんのカメラマンさんに子どもが中々慣れてくれず、1日では良い写真が撮れなくて別の日に再度撮影をし直しました。別日でも泣いてばかりでそれは大変でした…。
しかしスタジオアリスでは2時間ほどの撮影内でたくさんの良い写真を撮ることができました。
そこは町の写真館が悪いというわけではなく、スタジオアリスは「子ども写真館」というだけあり、やはり子どもの写真撮影の慣れ具合はすごいものがあります。
撮影が女性スタッフばかりだというのも「子ども写真館」ならではかもしれません。スタジオマリオも同様のようで、芸能プロダクション・ホリプロの研修を受けて輝く笑顔を引き出す技を学び子ども写真のプロフェッショナルとのことです。
お宮参りの日と撮影日を別の日にしたら楽だった
これも長女の時に学んだことですが、その時はお参りの日と撮影日を同じにしていました。着物の着付けなどが1度で済ませるため、朝に撮影をしてから神社へ行くことにしたのです。
しかし、赤ちゃんの撮影は想像以上に大変でヘトヘトになります。お母さんが着物を来ている場合はなおさらです。なかなか良い写真が撮れず、そのあとにお参りに行かなくてはという時間の焦りなどがあってバタバタでした…。
そういうこともあり、下の子のときにはお参り日と撮影日を別にしました。その方が焦ることなく余裕をもって終えられて楽でした。
お宮参りは出張撮影がかなりオススメ
スタジオで撮った写真はとても素敵な仕上がりで満足しているですが、唯一心残りなのがお宮参り中の写真です。お宮参り中の写真はスマホなどで撮った簡単なスナップ写真しかありません。
スナップ写真もちゃんとしたカメラで撮ればそれなりの写真も撮れると思うのですが、その場合でも家族のうちの誰かが撮影するので全員の集合写真が撮れません…もちろん人にお願いしたりセルフタイマー撮影でも良いのですが。。
後で知ったのが出張撮影です。出張撮影は出張料金がかかりそうな気がするため、スタジオで撮るよりも高額になるイメージですが、最近ではリーズナブルなお値段で出張撮影を行ってくれるサービスがあります。
またスタジオ撮影の場合は、撮影は何枚でもできるけれども、写真自体は1枚ずつ購入になるため結果的に高額になるのですが、出張撮影の場合はプロが何十枚もの写真をバンバン撮ってくれてそれをすべてデータ納品してくれます。金額が2万円前後のためスタジオで撮影して商品を買ったときよりも安い場合もあります。
撮影データだけ欲しいという場合にも、スタジオで撮影するよりこちらの方が1枚あたりのお値段が断然安い形となりますのでオススメです。結果的に費用が抑えられるかもしれません。
プロに撮ってもらった何十枚もの写真をネット注文でのフォトブックなどにすると、かなりお得に良い記念になるのではないかと思います。
お宮参り・百日祝い写真撮影のQ&A
お宮参り、百日祝い(お食い初め)の写真撮影をするまでわからなかったことをまとめました。
いつ撮るべきか?
生後30日前後のお宮参り写真として撮影するか、百日祝い(お食い初め)として撮影するか、もしくはその両方で撮影するか悩みどころです。余裕があるのであればせっかくの記念ですので両方で撮影するのが良いでしょう。
我が家の場合ですと、生後30日前後は正直まだまだ生まれたばかりでスタジオで撮影するのは難しいと思いました。30日前後の赤ちゃんと家族で撮ることももちろん良いのですが、スマホで毎日のように赤ちゃんを撮影したりしていたので、そのタイミングでは見送りました。首もすわっていないので1人での撮影はそもそも厳しいかとも思いました。
そして、赤ちゃんの表情がはっきりしてきて、笑顔も見せてくるようになる100日前後の百日祝い(お食い初め)としてスタジオアリスで撮影しました。何よりその頃のほうが首がすわっているので撮影も安心して行えます。
上記に皇室の儀式としてのお宮参りを紹介していますが、皇室でもご誕生後50日目という習わしは厳密にそのとおりにするわけではなく、体調や気候を見て日取り設定をしていますので、無理に30日などにこだわる必要はなさそうです。
服装はどうするべきか?
お宮参りの赤ちゃんは正式には晴れ着(祝い着、産着、初着)を着ます。祝い着は子どもに着せるのではなく、赤ちゃんを抱っこしている母親(または祖母)が赤ちゃんの上から羽織る形になります。その場合の母親は着物になります。
赤ちゃんに晴れ着を着せずに略式の祝い着(ベビードレスなど)を着せるのであれば、母親もワンピースやスーツなどの着用で良いようです。
父親は赤ちゃんの服装に限らず落ち着いた色のスーツの着用が無難です。
自分でセルフ撮影はできるか?
スタジオで撮るか自分で撮るかどっちが良いかはどんな写真を残したいかによりますが、お宮参り中のスナップ写真の撮影はセルフ撮影でも出来ると思います。我が家もお宮参り中はそうしました。
ただ、お宮参り中の写真をキレイに残したいという場合は出張撮影を利用したほうが良いと思います。費用が気になるかもしれませんがプロの撮影はお値段以上の価値はあると思います。
そもそもお宮参り写真の撮影をするべきか
写真撮影は断然すべきだと思います。
一般的なお宮参りの生後1ヶ月くらいだと、生まれたばかりで外出もまだあまりしていなかったり、首もすわってなくて不安だったりしますが、100日くらいだとそのあたりの心配もなくなってきますので、我が家がそうしたように百日祝いとお宮参りを兼ねるのもアリではないかと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
お宮参りは赤ちゃんの最初のイベントであり、その写真撮影はとても貴重な記念になります。育児のことでわからないことだらけの中で赤ちゃんにまつわる初めてやってくる行事でもありますので、これからお宮参りや百日祝い(お食い初め)を控える方の参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございます!
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